PMは経験やスキル、人柄によってプロジェクトを任される職業です。医師や弁護士のように、資格がなければ業務ができない職種とは異なり、無資格でもPMとして活躍することは可能です。
しかし、実際にPMとして働く中で資格の重要性を感じる場面も少なくありません。例えば、自分のスキルを客観的に証明したい時や、キャリアアップや収入アップを目指したい時です。自分がどれくらいのマネジメント能力を有しているのかを言葉で説明するのは簡単ではありません。そのような時に資格が役立ちます。
以下に、PMが取得していると役に立つ5つの資格を紹介しますので、自身のスキルアップやキャリア形成に役立ててください。
IPA(情報処理推進機構)が実施する国家資格で、システム全般の基礎知識や計画・管理能力を問う試験です。IT業界でのキャリア形成に役立ち、多くの人が取得を目指しています。
試験の合格率は約15%と低く、選択問題だけでなく記述や論述も含まれるため、十分に対策してから試験に臨むようにしてください。
特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が実施する試験です。プロジェクト管理の知識と実践的なスキルが問われます。P2Mは資格制度なので試験によって取得できる資格は異なります。例えば、初心者向けのPMCは合格率約70%と取得しやすいのですが、上位資格になると難易度が高くなります。ハードルが低いものから受験し、その後に難易度の高い試験を受けるのが一般的な流れです。
PMIが提供する国際資格で、IT業界だけでなく建設業界でも広く認知されています。案件を体系的に進めていくスキルが身につき、社内外に専門知識がある人材だとアピールできます。3年ごとに更新が必要ですが、最先端のスキルがあることの証明になり、キャリアアップにも有利に働きます。
もっと詳しく知りたい人は以下のサイトを参考にしてください。
IPAが実施するコンサルティング会社系の資格です。PMの仕事には直接関係ないように見えますが、コンサルティング系の資格を取得していると扱える案件の幅が広がります。
試験はITを活用した基本戦略の策定能力や実践力が問われる内容で、合格率は約15%と難易度は高めです。
ITコーディネーター協会が提供し、経済産業省が推奨する民間資格です。年2回、CBT方式で実施され、その場で合否が判定されます。合格率は60〜70%と高めなので、比較的取得しやすいでしょう。
フリーランスのPMとして活動したいと考えているなら、案件の獲得方法も知っておきましょう。さまざまな方法で探せますが、フリーランス向けのエージェントなら営業や書類作業など煩雑な手続きを代行してくれるので、業務に集中できます。
優れたPMになるにはプロジェクトを管理する知識とスキルが欠かせません。実務経験を積んだり、セミナーを受講したりしながら専門知識を身につけるといいでしょう。また、チームをまとめるためにチームビルディングのスキルアップも必須です。
PMになるには経験の積み重ねが重要です。まずは開発メンバーとして知識を深め、開発の工程全体を把握できるようにならなければいけません。それからPLとしてマネジメント経験を積んだ後、PMとして独り立ちできるようになります。